水素燃料電池自動車

【オワコンなのか?】燃料電池自動車が普及しない理由

水素・燃料電池自動車が普及しない理由

究極のエコカーとして注目を集めた燃料電池自動車ですが、国内では2018年末の時点で3,000台程度と、普及台数は伸び悩んでいます。

なぜ燃料電池自動車は普及していかないのでしょうか。

私は、国と東京都からの補助金305万円をうまく活用して、MIRAIに乗っています。
MIRAIオーナー(乗り手)の立場から、FCVがなぜ売れないのか、普及しない理由をYoutube動画にしていますので是非ご覧ください!

理由は?
  1. 水素ステーションの数が少ないから
  2. 車両本体の価格が非常に高額のため
  3. 燃料電池自動車を普及させるための課題が多い
理由の概要

2019年末時点において、国内には112か所の水素ステーションが存在しています。
しかし1か所も水素ステーションがない県が19もあり、水素を補給できないことで燃料電池自動車の普及が進まない要因の一つとなっています。

先日、私も愛車のMIRAIで東京から岐阜・愛知あたりまでロングドライブしたのですが、途中、なかなか水素ステーションまで辿り着かず、燃料の水素が切れそうになりヒヤヒヤしました(笑)動画にしていますので観てみてくださいね↓

また国内で販売されている2車種ともに700万円台という最高級車並の価格が設定されており、費用面も普及が進まない理由の一つとして考えられています。

トヨタでは2020年末に、従来よりも低価格で燃費の良い新型ミライを発売することで、価格面の問題改善に乗り出しています。

また経済産業省は水素ステーションの建造に関わる多くの規制緩和に着手しており、水素ステーション増加を促進させるよう働きかけを続けています。

各メーカーのFCV(水素燃料電池自動車)を乗り比べしたYoutube動画も作っていますので、ご欄ください。

普及率が悪い理由①.水素ステーションが少ない

燃料電池自動車が普及しない理由の一つに、燃料となる水素を補充する水素ステーションの不足が挙げられます。

2019年末時点で全国に112か所

水素ステーション画像引用:燃料電池実用化推進協議会ホームページ

水素ステーションは2019年12月末現在、移動式を含め全国に112か所設置されています。

この数は、ガソリンスタンドの3万か所、充電スポットの2万か所に比べると非常に少なく、燃料電池自動車の利便性を大きく妨げる要因となっています。

種類 全国設置数
水素ステーション 112か所
(2020年3月)
ガソリンスタンド 約3万か所
充電スタンド 約2万か所

1か所もない県もある

さらに、水素ステーションが1か所もない都道府県も存在します

2019年12月時点において、下記の都道府県には水素ステーションは存在していません。

水素ステーションが無い県 初建造を計画している県
青森県 栃木県
岩手県 群馬県
秋田県 富山県
山形県 鹿児島県
長野県
石川県
福井県
鳥取県
島根県
愛媛県
高知県
熊本県
宮崎県
沖縄県

引用:燃料電池実用化推進協議会ホームページより集計

燃料電池自動車は航続距離が長く、満タンまで水素を補給した状態で、トヨタ「MIRAI(ミライ)」では650km、ホンダ「クラリティ」では750km走行することができるとされています。

しかし水素ステーション間の距離は、場所によっては非常に遠くなっています。

現に北海道の唯一の水素ステーションから、本州で最も近い宮城県の水素ステーションまでの間は約800km離れているため、満タンにしておいても直接向かうことはできないという現象が起きています。

全国の水素ステーションの普及状況は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【参考記事】燃料電池自動車の燃料補給に必須である水素ステーションの普及状況や課題・評判は?どこにあるの?

普及率が悪い理由②.燃料電池自動車そのものの価格が高い

値段が高くて困る人燃料電池自動車は、水素を化学反応させる際に発生する電力で走行するという若い技術を使用していることもあり、車両本体の価格が非常に高額になっています。

現在は700万円台

トヨタ ミライ mirai画像引用:トヨタ公式サイト

2020年3月時点で市販されている燃料電池自動車は2車種のみですが、そのどちらも非常に高額の価格設定となっています。

トヨタのミライは約741万円(税込)という価格が設定されています。
この価格は、同社の高級セダンであるクラウンの最高級モデル「3.5 G-Executive」の732万円を超える価格です。

ホンダのクラリティ FUEL CELLは約784万円(税込)と、さらに高額の設定です。
(クラリティはリース販売向けのため一般販売は無い)

これは同社のラインナップにある高級セダン・レジェンドの721万円(税込)を大きく上回る価格です。

国からのCEV補助金が204万円

非常に高額な燃料電池自動車ですが、環境問題の改善に配慮された車に対し、国が補助金を出す「CEV補助金」という制度が施行されています。

燃料電池自動車に対しては、新車購入時に204万円の補助金を支給します。
(2019年度までは202万円)
また、地方自治体によっては国からの補助とは別に補助金が支給されます。

地方自治体からの補助金は自治体ごとに異なり、環境問題への取り組みが積極的な自治体では多額の補助金を支給しています。

中でも東京都は、東京オリンピックを控えクリーンなエネルギーの活用をアピールする目的から、101万円という全国で最も高額な補助を行っています。

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普及率が悪い理由③.補助や規制緩和に様々な課題

クリーンなエネルギーである水素の活用が注目されている燃料電池自動車ですが、普及を広めるにはどんな課題をクリアしていく必要があるのでしょうか。

購入費用を低減する補助金はあるが限度がある

燃料電池自動車はクリーンなエネルギーを使うだけでなく、レベルの高い先進安全技術の導入や高級感のある内装を採用するなど、価格にふさわしいだけの価値のある品質を持っています。

しかし国や地方からの補助金を受けても400万円を超える購入費用は、一般家庭では気軽に出せるものではなく、購入に歯止めをかけています。

トヨタでは、東京モーターショー2019において新型ミライを発表しました。新型ミライは航続距離を従来モデルから30%アップさせるといった性能面の向上を実現しています。

新型燃料電池車「MIRAI」発表会↓

さらにクラウンなどの既存車と同じプラットフォームを活用することで生産コストを下げ、低価格化を狙っています。

2020年末に発売されるという新型ミライは、現在の予想では新車で500万円代という見方をされており、補助金を合わせれば200万円代という、一般家庭でも手が出しやすい価格帯で購入できることが期待されています。

現行のミライの内装やボディカラーについては、こちらの記事をどうぞ!

【参考記事】トヨタ水素・燃料電池自動車MIRAI(ミライ)の内装まとめ!

水素ステーション建造の規制緩和があるもなかなか建設が進まない

水素ステーション画像引用:日本経済新聞

最も大きな要因として考えられるのが、水素ステーション数の不足です。

水素ステーションは建造にかかわる規制が非常に複雑であり、高圧ガス保安法、県軸基準法、都市計画法、消防法と複数の法律が絡み合っています。

経済産業省ではこれらの規制に対し、2019年6月から規制緩和を開始しました。
これまで消防法で認められていなかったガソリンスタンドと水素スタンドの併設の許容、高圧ガス保安法で規制されている公道等との距離を8mから5mまで短縮するなど、10の項目について規制を緩和しました。

また2020年度、2021年度にも結論を出す緩和項目もあり、今後さらに水素ステーションの増加を後押ししていくことが期待されていますが、緩和の内容次第という見方が強い状況です。

水素ステーション建造費用への補助

円を補助しているイメージ水素ステーションは建造費用にも問題を抱えています。
水素ステーションの建造費用はおよそ4~5億円かかるといわれており、ガソリンスタンド建造に必要な2億円前後と比べると数倍の費用が必要とされています。

それに対し、国から建設補助金が交付されています。
一部の自治体も補助を行い、合計で3~4億円の補助金が支給される地域があります。

静岡県では条件を2019年に1億円とした補助制度を施行しています。
栃木県でも同じく1億円の補助金を支給しており、2019年8月に栃木県初の商用水素ステーションの建造を発表しています。

車が先かステーションが先か

国が強力に後押しし、徐々に広がり始めている水素ステーション建造ですが、利用する燃料電池自動車の数が少ないため、商用ベースに乗せるには時間がかかると見られています

18年度の利用台数において、山梨県の水素ステーションでは1日2台弱、佐賀県の水素ステーションでは約1台と、建設費用に対し利用数が少数となっています。

困るひと水素ステーションがないと燃料電池自動車が普及しない反面、同時に燃料電池自動車がないと水素ステーションを建造するメリットが企業側にはないという側面もあります。

まさに卵が先か、ニワトリが先か・・

これは一朝一夕に解決できる問題ではないため、国や地方、そして自動車メーカーが協力しながら、長期的な水素エネルギー普及に取り組んでいくことが求められています

燃料電池自動車利用を広げていくためには?ネット上の声

燃料電池自動車の普及が水素社会の実現に繋がっていくはずです。
引き続き、広がりを期待したいところですね。

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