トヨタが開発した新世代エコカー「MIRAI(ミライ)」とは、どんな特徴を持つ車なのでしょうか。
「Fuel CELL(燃料電池)」システム=通称FCシステムについては動画にしていますので見てみてくださいね!
・FCシステム起動
・FCエネルギーモニター
・FCシステムインジゲーター(エコジャッジ)
・FCパワーメーター
・ブラインドスポットモニター
・水素ステーションアプリ
・H2Oボタン&排水
を動画にしています↓
- ミライとはどんな車?
- ミライはいくらで購入できる?
- ミライを購入するのにもらえる補助金とは?
ミライとは、トヨタが開発した水素を燃料として走行する燃料電池自動車です。
価格は741万円(税別)と非常に高額な価格帯の車です。
ただし、新車購入時には国から204万円の補助金が給付されます。
さらに地方自治体から別途補助金が給付される場合があり、東京都なら追加で101万円が補助。定価よりも大幅に安く購入することが可能です。
さらにエコカー減税対象車に認定されているため、税金面でも多くの恩恵を受けられます。
エコカー減税とは
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車重量税を軽減するものです。減税対象車について、下記適用期間中に対象車両の新車新規登録等を行った場合に限り、特例措置が適用(1回限り)されます。
トヨタ公式サイトより
ミライとは?
ミライとはどのような車なのか、あらためて詳しく解説します。
世界初のセダン型燃料電池自動車
画像引用:トヨタ公式サイト
ミライとはトヨタが開発し、世界で初めて一般販売されたセダン型燃料電池自動車です。
ダイムラー、ゼネラルモータース、フォードといった世界に名だたる自動車メーカーが研究開発を続けたにも関わらず市販にたどり着けなかった中、2014年に突如トヨタが発表したミライの存在は世界中に大きな衝撃を与えました。
燃料電池自動車とは水素と酸素の化学反応により生み出した電力で走る車
画像引用:トヨタ公式サイト
燃料電池自動車とは「FCV(Fuel Cell Vehicle)」と呼ばれ、水素と酸素の化学反応によって生み出された電気エネルギーを使って走行します。
電気自動車同様、エンジンの代わりにモーターを回して車を駆動させています。ガソリンを使わないため排気ガスは生まれず、走行中は水だけが排出されるのです。
先進安全装備を搭載し安全にも配慮
画像引用:トヨタ公式サイト
また、ドライバーだけでなく周囲の安全にも配慮した先進安全装備を搭載しています。アルファードやヴェルファイア、クラウンといった高級車に採用されている衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が搭載されているのです。
歩行者を検知し自動ブレーキ、走行中のはみだし防止、先行車との車間距離調整など、ドライバーの運転技術を超えた安全を確保するための仕組みが多数搭載されています。他の高級車にも勝るとも劣らない安全性が確保されているのです。
また、トヨタは2018年に安全性をさらに強化した第2世代「Toyota Safety Sense」を発表しました。
現在発売されているミライには、第2世代「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。
価格はいくら?
ミライの販売価格はどれくらいなのでしょうか?現在の価格とメーカーオプションについて解説します。
メーカー希望価格は741万円
画像引用:トヨタ公式サイト
現行のミライの価格は、メーカー希望小売価格7,409,600円(税込)となっています。
この価格は、トヨタの車種ではアルファードやヴェルファイアの上位グレードに匹敵する価格です。同じセダンでは高級車であるクラウンを上回るほど、非常に高い価格設定となっています。
メーカーオプションはナビ・ドラレコ
また注文時には、以下のメーカーオプションを選択し、搭載させることができます。
T-Connectナビ 9インチモデル DCMパッケージ | 319,000円 |
カメラ一体型ドライブレコーダー | 21,450円 |
寒冷地仕様(ウインドシールドデアイサー)+リヤフォグランプ | 17,600円 |
車体の生産時に追加するメーカーオプションの数は少ないですが、ミライには高い価格にふさわしい装備が標準装備されています。
ミライに標準装備されている装備には、以下のようなものがあります。
- 全席ヒートシーター
- ステアリングシーター
- モニター式のグラフィックメーター
画像引用:トヨタ公式サイト
カラーバリエーションから選べる合成皮革のシートも採用されていて、追加でオプションを付けなくても、高級感あふれる内装・外装が採用されています。
ミライには補助金がある?
高額なミライですが、国地や地方自治体から給付される補助金を利用することで、額面よりも安く新車を手に入れることができます。
国からCEV補助金204万円
画像引用:チューリッヒ保険公式サイト
現在、経済産業省では車の排気ガスの削減によるクリーン化に力を入れており、環境性能に優れた自動車の購入に対し補助金を給付する「CEV補助金」制度を実施しています。
国が推進している燃料電池自動車であるミライは、環境性能に優れた自動車としてCEV補助金の給付対象車です。ミライを新車で購入すると、CEV補助金としてなんと204万円が補助されます。
CEVとは「Clean Energy Vehicle」の略です。二酸化炭素や有毒ガスの排出量を大幅にカットした自動車のことを指しています。
ガソリンを使わず、二酸化炭素も発生させないクリーンなエネルギーとして注目を集める水素。その水素を燃料とする燃料電池自動車は、国からも優遇される対象となっています。
他のCEV対象車が最高でも40万円程度の支給であることを考えると、その優遇度合いが理解できるでしょう。
韓国のヒュンダイなども、水素燃料の電池車NEXO(ネッソ)で日本上陸をもくろんでいますね。
地方自治体からも補助、東京都ならさらに101万円
また、国からの補助金の他、地方自治体からもさらに補助がもらえる場合があります。
東京都では「東京都燃料電池自動車の導入促進事業」として、国からもらえる補助金の2分の1が援助されています。 国からの援助は204万円のため、東京都からはその2分の1である101万円。合計で305万円の補助金を受けることができます。
この補助金は地方自治体ごとに実施の有無、補助金額が異なります。東京都は全国でも最高の補助金額です。その他にも神奈川県では70万円、トヨタのお膝元である愛知県では60万円と、他の一部の自治体でも高額の補助金が用意されています。
環境性能割・自動車重量税が免除
画像引用:チューリッヒ保険公式サイト
燃料電池自動車もガソリン車と同様、自動車に関する税金を払う必要がありますが、ミライは3種類の税金全てで、ガソリン車にない優遇措置を受けられます。
自動車購入時、環境性能に応じて課税される税金に「環境性能割」がありますが、ミライは環境に対しクリーンであると判断され、全額免除されています。
また自動車の重量に応じて課税される「自動車重量税」ですが、現在環境性能の高い自動車の重量税を減免する「エコカー減税」が施行中です。対象車であるミライを2021年4月30日までに購入した場合、購入から3年間の自動車重量税は免除されます。
自動車税もエコカー減税対象
そして自動車の排気量に応じて課税される「自動車税」ですが、ミライはガソリン車ではないため「総排気量1リットル以下」に分類され、税額は最も安い29,500円となります。
さらにエコカー減税により、燃料電池自動車は75%が減税となり、7,375円まで自動車税を下げることができるのです。