水素燃料電池自動車

【2020年補助金リアル事例】水素・燃料電池自動車トヨタ「MIRAI」新車を165万円で購入する方法

燃料電池自動車MIRAI購入事例

トヨタから発売されている燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」は、走行時に水しか排出しないエコカーとして注目されています。

水素エネルギーを活用する燃料電池に加え、高級車に導入されている先進技術が多く採用されているMIRAI(ミライ)は、購入価格も非常に高額です。

本サイトの管理人は、補助金を使ってこのMIRAIを購入しています。

▼納車の様子は動画にまとめています!▼

ユースケ
ユースケ
色々とオプション付けて、税込み約840万円ッッ・・!
これが補助金を使っていくらになったでしょうか・・?

※注文書キャプチャ↓

MIRAIの購入金額事例キャプチャ

結論、今回、この最新技術を詰め込んだMIRAI(ミライ)を、様々な方策を使って

実質負担「165万円」ほど

で購入しましたので、この【未来に向かって走る車】に安く乗る方法について私の実例をもとにわかりやすくシェアしていきます。

この記事でわかること
  1. トヨタミライを実質165万円で購入した事例
  2. 国・東京都からもらえるCEV補助金について
  3. トヨタの「残価設定型プラン」で実質半額になる
  4. 東京都の他に高額の補助金がもらえる自治体
MIRAI購入実例

▼ミライ購入時の総支払額をまとめてみました。(私の事例で解説!)
画像引用:トヨタ公式サイトより

トヨタ ミライ mirai ダークブルーマイカ
項目 金額(円)
ミライ本体価格(税込) 7,409,600
  値引き(※1) ▲150,000
付属品
  サイドバイザー 39,600
  カメラ一体型ドラレコ 30,800
  MIRAI専用9インチナビ 332,200
  付属品の値引き(※2) ▲100,000
合計価格① 7,562,200
支払い  
 現金頭金(※3) 3,558,580
 下取り車(※4) 13,800
合計② 3,572,380
賦払元金(①-②) 3,989,820
割賦手数料③ 739,520
4,729,340
割賦販売価格(①+③) 8,301,720
販売諸費用
 自賠責保険料(37ヶ月) 30,170
 OSS申請代行・ETC等 50,670
 リサイクル・法定費用等 23,270
   保証がつくしプラン 5,500
販売諸費用計④ 109,610
支払金合計(①+③+④) 8,411,330
減額
 残価設定プラン(支払免除) 3,704,800
 国からCEV補助金 2,040,000
 東京都からの補助金 1,010,000
残額 1,656,530
 自動車重量税 不要
 環境性能割 不要
総支払額 1,656,530


※4年で割ると年間のコストは40万円ほどですね!
これが補助金を使って800万円の車に165万円で乗ることができる実例です

※1「本体値引き」:値引き幅は販売店によります
(私の場合は交渉成功しました笑。交渉の秘訣はNoteにでもまとめようかな・・)

※2「付属品値引き」:同上

※3「頭金支払い」:現金一括で頭金を支払いました(このうち305万円は補助金で返ってきます)。
総支払額をおさえるために頭金を入れましたが、当然先に補助金を受け取ってしまい、そこから返済をしていくのもできます。車を買うとなぜか手元の現金が増えてしまうパターン(笑)。
ただ、あくまで「一時的」に増えるだけで、このパターンを選択すると最終的な総支払額は30-40万円前後増えますので注意!!

※4「下取り」:ズタボロの20年ものステップワゴンを下取ってもらいましたw

補助金や残価設定プランの詳細については、この記事を読み進めてくださいね!

参考

ミライの維持費はどれくらい?
気になるランニングコストについてはこちらの記事をどうぞ。
納車後、実際の数字で記事を更新していきます!

【参考記事】燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」のランニングコストについて実例をもとに詳しく解説!水素補給の値段はいくら?

【参考記事】水素燃料電池自動車「ミライ(MIRAI)」の車検はいくらなのか

まずはMIRAI(ミライ)に設定された高額の補助金をフル活用!

トヨタ ミライ TOYOTA mirai画像引用:トヨタ公式サイトより

ミライの本体価格は税込み約741万円という、トヨタの高級車種であるクラウンを超える高額です。おいそれと買える金額ではないですよね・・!

そこで補助金を活用します。

2020年補助金最新情報!

日本円の札束(補助金のイメージ)

燃料電池自動車の新車購入に対し、国では令和2年度のCEV補助金として204万円を補助する制度を施行しています。
(前年から+2万円増額となりました)

更に各自治体は、国からのCEV補助金とは別に、燃料電池自動車の購入に対して独自の補助を行っています。

日本全国の自治体で最も高い補助金を給付するのは東京都であり、令和2年はミライに101万円の補助を決定しています。

東京都以外では、水素エネルギーの普及に力を入れている神奈川県や、トヨタのお膝元である愛知県の給付金が高額です。

県だけでなく市町村からの補助も多く、県と市町村の補助金を合算すれば、東京都に匹敵する高い補助金となることもあります。

その一方で、埼玉県のように、令和2年度にCEV補助金を給付しない(残念ながら停止した)自治体もあります。

国からのCEV補助金がまず「204万円」(前年比+2万円の増額)

補助金のイメージ現在、国では電気自動車、プラグインハイブリット自動車など、クリーンなエネルギーで稼働する車「CEV(Clean Energy Vehicle)」を購入する際に、一定額の補助金を給付する「CEV補助金制度」を施行しています。

このCEV補助金は車種ごとに定められており、導入補助の一環として、MIRAI(ミライ)以外にも車種に応じて数万円から数十万円という補助金が給付されます。

現在日本は水素エネルギー先進国を目指しており、水素で走る燃料電池自動車を普及させたいという狙いがあります。

【関連記事】来るの来ないの?水素社会実現のロードマップ

このため燃料電池自動車であるミライに設定された補助金額は非常に高額に設定されています。

令和元年度は他の車種の最高額よりも2倍以上高い202万円という破格の補助金が給付され、そして令和2年度からは、さらに2万円増額した204万円の給付が決定しています。

さらに地方自治体からの燃料電池自動車補助金あり!例:東京都は「101万円」の給付あり(前年並み)

東京都 CEV補助金 令和2年画像引用:東京都地球温暖化防止活動推進センター

さらに補助金は国からだけでなく、地方自治体からも給付される場合があります。

国からのCEV補助金は全国どこに住んでいても一律で204万円ですが、地方自治体からの補助金はその自治体ごとに異なります。

例えば、東京都では、トヨタのミライに対して「101万円」という、国からの補助金のほぼ半額に相当する、全国でも最高額の補助金が給付されます。

東京の例:クールネット東京「燃料電池自動車の導入促進事業」公式ページ

助成金額について
CEV 補助金では、令和元年度補正予算事業から、外部給電機能を有する車両の補助金額が2万円増額されていますが、補助金額の算定基準となる定価、基準額等に変更がないことから、東京都助成金の金額の変更はありません

助成金申請書類作成の手引き 令和2年度より抜粋

東京オリンピック 聖火東京都は2020年開催予定だった東京オリンピックに向け、水素エネルギーの普及を強力に推進する目的から高額の補助金給付を実施していました。

オリンピックが延期となった令和2年も、その目的は変わることなく、変わらず高額の補助金給付を実施することになっています!

国からの補助金と合計すると305万円となり、標準価格ベースでいうと、本体価格741万円のミライが436万円で購入できるようになるのです。

【関連記事】水素社会とオリンピックの関係性まとめ

日本以外の国の取り組みは?

他の国の水素社会への取り組みについては別記事にしています。

【関連記事】水素社会の未来に対するアメリカや中国など海外の反応は?外国ではEV(電気)自動車が主流?

この国や自治体からの補助金は、水素燃料電池自動車の普及の足掛かりになるのか?

ただ現時点、この補助金を受けても、日本国内では燃料電池自動車が普及しているとはいえません。
その原因をこちらの記事で分析・解説しています。

【参考記事】【オワコンなのか?】燃料電池自動車が普及しない理由

神奈川県の燃料電池自動車補助金状況「70万円」(横浜市は更に「+25万円」)!

東京都のお隣である神奈川県も、独自に高額のCEV補助金を給付する自治体の一つです。
特に横浜在住の方はチャンス!

神奈川県は平成27年度より継続して「燃料電池自動車導入費補助金」の給付を実施している自治体です。移動式を含め13ヶ所(うち横浜4ヶ所)の水素ステーションを設置するほど水素エネルギーに力を入れている県です。

神奈川県は水素エネルギーの普及に力を入れています↓

令和元年度には、個人に対し1台あたり70万円の補助金の給付を行いました。

また横浜市も独自の補助を行っており、1台あたり最大25万円を給付しています。
県からの給付を合計すると、最大95万円と東京都に迫る補助金の給付を受けることができました。

埼玉県の燃料電池自動車補助金の状況:「100万円」⇒「0円」に・・(残念!)

埼玉県は平成31年(令和元年)には100万円の補助金を給付していましたが、残念ながら令和2年度は燃料電池自動車導入事業補助金を導入しないことを発表しています。

埼玉県:燃料電池導入事業補助金公式ページ

(注)令和2年度は、燃料電池自動車導入事業補助金はありません。

トヨタのお膝元・愛知県も強力な補助を実施

トヨタの本社があり、「トヨタのお膝元」と言われる愛知県も、CEV補助金に力を入れている県です。

愛知県の補助金は「事業者に限定」されますが、令和2年度は国からのCEV補助金に対し3分の1(上限60万円)の補助を行うことが発表されています。

また愛知県は県のみならず、各市も独自の補助制度を行っています。

トヨタ本社がある豊田市を始め、各市が積極的な補助を実施しており、西尾市・刈谷市などは事業者に限られますが、県からの補助金を合算すれば東京都を超える補助を受ける事もできます。

その他、令和2年度の補助金として、豊橋市は事業者・個人を問わず最大20万円、西尾市では事業者に最大60万円、幸田町では個人に最大30万円・事業者に最大15万円の給付を決定しました。

▼令和2年度 愛知県内各自治体の燃料電池自動車購入への補助金
※リンク先は補助金のリーフレットもしくは公式サイトです

自治体
個人 事業者
豊田市 20万円
豊橋市 20万円 20万円
幸田市 30万円 15万円
岡崎市 20万円 10万円
刈谷市 50万円 40万円
西尾市 20万円 60万円
安城市 30万円 30万円
知立市 20万円 20万円
みよし市 35万円 35万円

※各金額は最大値を表しています。

各市それぞれが”トヨタ王国愛知”の名にふさわしい積極的な補助を行っています。

その他の自治体でも補助制度を休止していたり、年度によって変更しているところもあります。
燃料電池自動車の購入を検討していらっしゃる方は、お住まいの自治体に補助制度があるか必ず確認しましょう。
※トヨタの販売店に聞いても調べてくれると思いますが、自分で聞いた方が早いです

ユースケ
ユースケ
トヨタが開発しているスマートシティの住民にはタダでMIRAIを全員にプレゼント!だったら素晴らしいのに!!(無茶振り)

【関連記事】NTT-トヨタで資本提携!「Woven City(ウーブンシティ)」「スマートシティプラットフォーム」とは?

トヨタの「残価設定型プラン」とは?

円を補助しているイメージミライには非常に高額の補助金が給付されますが、トヨタのサービスである「残価保証プラン」を利用することで、さらに安くミライに乗ることができます。

トヨタでは数年後に設定した金額で車を下取りに出す「残価設定型プラン」というサービスを実施しており、ミライの新車購入時にこのローンを利用すれば、4年後に半額分で引き取ってもらえます。

国・地方自治体からの給付金と残価設定型プランを合わせれば、冒頭の私の事例のように4年間の間、約100万円台でミライに乗ることもできます。

4年後に50%で買い取りをトヨタが約束

トヨタ 残価設定ローン 残価設定プラン画像引用:トヨタ公式サイト

トヨタには「残価設定型プラン」というサービスがあり、車両本体価格の一部を残価(数年後の予想下取り価格)として設定し、残った金額を分割で支払うプランがあります。

トヨタ「残価設定型プラン」解説動画↓

このサービスを利用しミライを新車で購入した場合、4年後にトヨタが半額で買い取ってくれるという、破格といえる大サービスを受けることができます。

ミライに残価設定プランを適用すると、半額が残価として設定され、残りの半額を4年間で分割して支払い、4年経過に以下の3つの精算方法から1つを選択します。

  • 残価設定プランを組んだ販売店で新しい車に乗り換える
  • 車を返却する
  • 残価を一括または再クレジットで購入する

私はこれを使って、また4年後に新車の『次世代MIRAI』に乗り換える目論見(もくろみ)をしています・・!!

ユースケ
ユースケ
その時にはまた、たっぷりと補助金がある・・はず??

補助金と残価設定型プランを合わせると

ミライの購入時にCEV補助金の給付を受け、残価設定型プランを合わせると、どんな支払い額になるか計算してみましょう。

ミライの本体価格は7,409,600円(税込)ですので、残価設定型プランで購入すると、実際に支払う必要がある額は半額分3,704,800円となります。

つまり残る3,704,800円が残価設定額ですね。

【私の事例での最終支払い残額=残価設定額】(契約書からのキャプチャ↓)

MIRAIの残価設定支払い額

この残価でトヨタが買い取ってくれる事を約束してくれます(この支払は免除されるということ)。

さらにここからCEV補助金204万円、さらに東京都の補助金101万円を引くと残額は654,800円になります。

これに加え、冒頭の事例の通り、新車購入時には自賠責保険料や車に関する税金、リサイクル預託金やオプションを付ける場合はオプション費用などを支払う必要があります。

私は、オプションにはMIRAI専用ナビと雨除けのサイドバイザー、ドラレコなどを注文しました。

MIRAI専用ナビ画像引用:MIRAIギャラリーより

このように補助金制度と残価設定プランをフル活用すれば、快適なドライブを楽しむための装備をMIRAI(ミライ)の本体価格に追加して、割賦手数料を加味しても、冒頭の事例の通り、100万円台でミライに乗ることができるのです。
ただ、割賦手数料がちょっと高いと感じます・・残価設定プランを組むために必要とはいえ、カイゼン希望!!)

下記の方はわたしと全く同じパターンの金額帯ですね(笑)

オプションなどを削ったりすれば、更に安くすることはできそうです!

ミライそのもののスペックについても別記事にしています。

燃料電池自動車ミライのスペック

MIRAI(ミライ)の補助金に対するネット上の評判

MIRAI(ミライ)の補助金に対するネット上の声をもう少し集めてみました!

水素ステーションの数がやはり課題か?

ネット上ではミライが安く手に入るのは嬉しいものの、デメリットとしては燃料の水素を補給する水素ステーションの少なさが気になっているようですね

水素ステーション経済産業省が2019年3月12日に発表した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」によると、国は水素エネルギーの普及を目指して水素ステーションの増加を計画しているようです。

水素ステーションはどこにある?
全国の水素ステーションの設置状況はこちらの記事をどうぞ!

【関連記事】燃料電池自動車の燃料補給に必須である水素ステーションの普及状況や課題・評判は?どこにあるの?

MIRAI(ミライ)の走行距離は?
燃費についてはこちらの記事。

【関連記事】トヨタ「MIRAI(ミライ)」の走行距離は650km?水素タンクの容量について詳しく解説!燃費は実際どうなの?

ガソリンスタンドや充電スタンドのように、いつでも気軽に水素を補給できる水素社会の実現が待ち遠しいです。

まとめ

ESG投資水素燃料電池自動車のMIRAIについての購入事例、補助金活用、残価設定プランについて解説してきました。

おさらいとして、まとめます。

  • MIRAIは700-800万円程度と高額の自動車ではあるが、補助金の活用と残価設定プランにおけるトヨタの買い戻しを加味すると、4年間実質負担コスト100万円台で乗れる
  • 最新の補助金の情報は各自治体や最寄りのトヨタ販売店に問い合わせしてみよう
  • ただし、燃料となる水素ステーションの数はまだまだ課題であるため、お住まいの地域での普及状況を確認すること

MIRAI(ミライ)の購入を検討されている方の参考になったら嬉しいです。
もしくは周りにMIRAIについて興味がある方がいらっしゃったら、ぜひこの記事をシェアいただけたら幸いです。
(MIRAI仲間を増やしたい!)

楽しい次世代カーライフを!

参考情報

これからの自動運転やAI・ブロックチェーン・5Gなどについても併せて記事化していますのでご興味があればこちらの記事をご一読ください。