現行MIRAIが販売終了ですね。
公式サイトでも発表がありました。
水素を燃料として走る燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」は、話題性の割には現時点では、走行している絶対数は少なく、その姿を目にする機会は余りありませんね・・。
今後のMIRAIはどのような展開が予定されているのでしょうか。
このブログの筆者はMIRAIに乗っており、芝公園ステーションで水素補給の際に展示されていた次世代MIRAIの動画を撮っていますので参考まで!
- 現行ミライの出荷台数
- 新型ミライの発売時期と性能
- 新型ミライの値段ともらえる補助金
ミライは2014年12月に世界初の市販燃料自動車として発売され、2019年12月までにおよそ3,300台が販売されています。
2019年の東京モーターショーにおいて新型ミライの発表が行われ、2020年末の発売が見込まれています。
新型ミライは航続距離の延長・デザインの変更といった、多くのユーザーに受け入れられやすい車を目指した改良が施されています。
500万円台での販売が期待されています。
共用プラットフォームであるTNGAの導入により、生産数だけでなくコスト面でも大きな改善が見込まれ、従来モデルよりも200万円安い国から支給されるCEV補助金を受ければ300万円台での購入が実現可能であり、今後発表される地方自治体の補助金も合わせれば100万円台も夢ではない、多くのユーザーの手が届く一台への進化が見込まれているのです。
MIRAI(ミライ)の性能や内装の詳しい情報はこちらの記事でわかりやすくまとめています!
【関連記事】水素で走る燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」とは?価格はいくら?
MIRAI(ミライ)は2019年までに3,300台を出荷
究極のエコカーといわれるトヨタの燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」は、どの程度の台数が出荷されているのでしょうか。
デビューは2014年12月15日
画像引用:トヨタ公式サイト
トヨタは2013年11月、第43回東京モーターショーへミライの前身ともいえる「TOYOTA FCV CONCEPT」を出展しました。
そして1年後となる2014年11月18日に「MIRAI」を正式発表、同年12月15日に初代ミライを発売しています。
トヨタ自動車、新型燃料電池自動車の車名を「MIRAI」に決定↓
各国の自動車メーカーが燃料電池自動車(FCV)に対して及び腰となる中、トヨタが世界初の市販車として燃料電池自動車を世に送り出したことは大きなニュースとなり、世界の自動車産業に大きなショックを与えたのです。
最大月間158台を販売
その後2016年末までに約1,500台を販売したミライでしたが、徐々に勢いは落ち、月間20台程度の月も見られるようになっていきます。
そんな中、ホンダが2018年7月に「クラリティPHEV」を発売すると、燃料電池自動車に注目が集まったことで再びミライの販売台数にも火がつき、最高販売台数となる月間158台を売り上げました。
通算販売台数は3,300台
日本は水素先進国としての地位を確立すべく、2020年に予定されている東京オリンピックでは、水素エネルギーへの積極的な取り組みを見せています。
水素エネルギーという言葉が一般にも広く知られるようになるに伴い、ミライの販売代数も徐々に増加し、2019年12月末までに通算販売代数を3,300台まで伸ばしています。
新型ミライは2020年末登場!
徐々にミライの名が知れ渡る中、トヨタは2019年10月に行われた第46回東京モーターショーにおいて新型ミライを発表し、2020年末に発売する見込みを示しました。
新型燃料電池車「MIRAI」発表会の様子↓
新型ミライは従来モデルに比べどのような違いがあるのでしょうか。
航続距離30%延長
画像引用:トヨタ企業サイト
従来のミライは、水素を満タンにした状態で650kmという距離を走行できると公表されています。
東京~大阪間がおよそ500kmであることを考えると、一回の給水素で走れる距離としては一見十分なようにも見えます。
しかし実際にミライに乗っているオーナーからは「水素が少なくなってくると不安になる」という声が多く、航続距離の延長は重要な課題として捉えられていました。
画像引用:トヨタ企業サイト
新型のミライでは、水素タンクの容量を約1kg分拡大することで航続距離を約30%拡大し、800kmの連続運転を可能とする改良を行っています。
生産力の向上とよりスポーティな進化
画像引用:トヨタ企業サイト
ミライは発売当初、初月から公用車も含め1,500台の受注を受けていましたが、生産ラインが年間700台で限界となってしまい、納車まで3年待ちとなってしまいました。
私が注文した時は5ヶ月待ちでした!
MIRAI(ミライ)納車の様子は動画に撮っていますよ!
TNGA採用
従来のガソリン車にはない設計のため、量産には向かない構造となってしまったミライでしたが、新型のミライはプラットフォームを共用化し生産力向上・原価低減を進めるシステム「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用し、生産台数の大幅な増加を見込んでいます。
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)とは?
トヨタでは、「もっといいクルマづくり」を実現するため、全社を挙げたグローバルなクルマづくりの構造改革に取り組んでいます。これがクルマを骨格から変えて、基本性能と商品力を大幅に向上させる「Toyota New Global Architecture(TNGA)」です。
TNGAはクルマの設計思想であるArchitectureから変えていく取り組みで、パワートレーンユニット(エンジン、トランスミッション、HVユニット)とプラットフォーム(車台)を刷新し、一体的に新開発することで、「走る、曲がる、止まる」というクルマの基本性能を飛躍的に向上させ、いつまでも「愛車」と言っていただける商品力に高めることをめざします。
引用:トヨタ公式サイト
TNGAコンセプトムービー↓
またTNGAの導入と同時にコンセプトの見直しを行い、現行ミライの”FCVらしさ”から”普遍的な魅力を持つ車”への変貌を目指しています。
酸素供給用の大きなフロントグリルを廃止したシンプルなフェイスマスク、FF(前輪駆動)からFR(後輪駆動)へ変更した駆動方式により、よりスポーティな車へと進化させています。
これにより「FCVだから買った」よりも「欲しい車がFCVだった」というユーザー層の増加を目指し、ミライの一般層への浸透を目指しているのです。
東京モーターショー2019で発表された新型ミライを撮った方のYoutube↓
新型・次世代MIRAIの値段と補助金は?
従来モデルから大きく変化する新型ミライは、どれくらいの価格で購入できるのでしょうか。
新型MIRAIの価格予想は500万円台
現行のミライは741万円という、非常に高額で販売されています。
この価格はトヨタの高級セダンであるクラウンで最も高い「3.5 G-Executive」を上回る価格であり、トヨタでは最高級セダンである「センチュリー」(19,962,963円)に次ぐ価格です。
新型ミライは前述のTNGAを導入することで、他の車種と共通のプラットフォームで開発することが可能となります。
そのため生産コストの大幅な削減が期待されており、およそ500万円程度の販売価格になると見込まれています。
私は現行MIRAIに乗っていますが、補助金や残価設定プランをうまく使い実質100万円台でMIRAIをゲットしています。
補助金はどうなる?
画像引用:次世代自動車振興センター
現在経済産業省は環境性能に優れた自動車の購入を促進するため「CEV補助金」制度を施行しています。
「CEV補助金」とは?
対象の自動車を購入する際に国から補助金が出る制度です。
プラグインハイブリット車や電気自動車など、温暖化ガスや有害ガスを発生しない・発生量が少ない車が対象となっています。
ミライを含む燃料電池自動車もその対象になっています。
他の車種に比べて非常に高額の補助金が給付され、令和元年補正予算として、新車購入されるミライに対しては204万円の補助金の支給が決定しています。
予想通りに新型ミライの販売価格が500万円台となったなら、補助金により300万円台まで減額することができるでしょう。
今後各地方自治体からの令和2年度版の補助金制度が発表されていきますので、自治体によっては200万円台、100万円台での購入も夢では無くなることが期待されます。
MIRAI(2014~)
世界初の量産型セダンタイプの燃料電池車。水素で走るためCO2を排出せず、電気自動車のように長時間の充電も必要ない未来の車。1台700万超えだが、ドイツの自動車メーカーには「安すぎだろ!」と突っ込まれた。補助金やリースを活用すれば実はもっと安く乗れる。COBBY pic.twitter.com/uuDLbHcSRM— Koki Akiba@COBBY (@ssksoze) January 1, 2020
車を買ったことが無いがトヨタFCV(水素燃料電池車)MIRAIはそそられる。税込724万だが4年後にトヨタが362万で買い取ってくれる。実質362万。さらに国補助金202万+東京都補助金101万が出るから諸費用合わせても実質70万程度。ただ、水素ステが現状少なく、納車は半年後くらい。 https://t.co/BeoUwdyHMw pic.twitter.com/AloXUlJhiw
— AKAGAMI 卍 (@akagami_v2) October 15, 2018
おまけに頭金ゼロでローン組める上に補助金が先に入るからそこから返済すればいいのか。なんだこれ。東京都民みんなmirai買いなよ。
— さらしる (@sarasiru) September 14, 2018
足立区の補助金は電気自動車購入10万円(80台分、残14台)、電動バイク2万円(10台分、残9台)。724万円のトヨタMIRAIなら4年後50%残価設定で国(CEV補助金は12月17日必着)202万、都101万、区10万、合計313万円の補助を受け実質49万+諸経費13万円で購入できた。 pic.twitter.com/RInh7n1KMB
— 足立通信社 (@pressadachi) December 16, 2018
MIRAI、補助金で半額出るのか…。
もう少し水素ステーションがあれば……。一番近い水素ステーションで40分くらいかかるし一軒しかないので微妙だな
— いきもの (@yuroyoro) December 9, 2019
ふと燃料電池車ってどうなってると思い、水素ステーションを確認。東北には仙台市に1つだけ。北海道はゼロ。
MIRAI、補助金だらけで格安だけど、結局地方では乗れず、電車やらバスやら公共交通の充実している都市部では乗れる。
田舎から税金とって、都市部に投資の構図はいつも同じ。移住するか!— ゆたぴん (@yutag8ta) November 28, 2018
水素を補給する水素ステーションの設置状況は?
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