水素燃料電池自動車

トヨタの「MIRAI」中古の相場はいくら?補助金は中古でも使えるの?

MIRAIの中古はいくらで補助金は使えるのか

水素で走る燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」は新車本体価格741万円と、高級セダン以上の価格です。

安く乗るためには程度のよい中古車を探したいところですが、ミライの中古車はどの程度の価格で購入できるのでしょうか。

この記事でわかること
  1. ミライの中古車は年式により200~350万円程度で販売
  2. ミライの中古車には補助金は給付されないが、一部税制面での優遇措置あり
  3. 新型のミライは2020年末に500万円台で登場か
結論

新車価格741万円のミライの中古車は程度が良いものが多く、2017年式までは200~250万円程度、2018年式以降は300~350万円程度で販売されています。

ミライは、新車購入時には国や地方自治体から補助金の給付を受けることができましたが、中古車に対しては補助金の給付はありません。

車両購入時に納税する自動車税環境性能割は、新車・中古車問わずに購入時に免税となる優遇措置が適用されます。

東京都では新車登録から5年度先までは自動車税を免除する特例措置を行っており、中古のミライも免除対象となる可能性があります。

ミライは2020年末にフルモデルチェンジを予定しており、よりスポーティで高性能な車へと生まれ変わります。

従来と同程度の補助金を受けることができれば、100~200万円台で新しいミライを手にすることができるかもしれません。

ミライの中古車は200~350万

ミライの中古車は、どの程度の価格に設定されているのでしょうか。

2017年式までは200万円台

トヨタ ミライ mirai画像引用:価格ドットコム

ミライは2014年12月に一般販売されており、最も古い車でも5年落ち程度と状態が良く、走行距離も長くても5万km程度と、パーツ交換の必要も無いものがほとんどです。

そのため価格のばらつきも少なく、2017年式までは200~250万円程度に販売価格が設定されています。

2018年式は300万円超え

トヨタ ミライ mirai画像引用:価格ドットコム

ミライは2018年にマイナーチェンジが行われており、このタイミングで先進安全装備がトヨタの上位グレード車に搭載される「Toyota Safety Sense」に変更されています。

「Toyota Safety Sense」とは?

Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティ・センス)は、トヨタ自動車が展開する予防安全パッケージである。

引用:Wikipedia

「Toyota Safety Sense」紹介映像↓

「Toyota Safety Sense」への変更により、中古車の価格は2018年モデルから大きく跳ね上がり、およそ300~350万円前後と、高額に設定されています。

中古市場に出ている台数自体が非常に少数ではありますが、状態の良い車が多く、大きな値崩れもしていません

そのためCEV補助金や地方自治体からの補助金を受けて新車を購入した場合と比べても、大きな価格差はありません。

水素ステーションはどこにある?全国の水素ステーションの設置状況はこちらの記事記事をご参考に!

【参考記事】燃料電池自動車の燃料補給に必須である水素ステーションの普及状況や課題・評判は?どこにあるの?

MIRAI(ミライ)の中古車は補助金なし、ただし税制面の優遇あり!

ミライは走行時に二酸化炭素を一切発生させないほど環境性能に優れており、新車購入時には国から非常に高額の「CEV補助金」が給付されます。

中古車としてミライを購入した場合は、何らかの補助金制度を受けられるのでしょうか。

CEV補助金の給付対象は新車のみ

トヨタ ミライ mirai画像引用:チューリッヒ保険会社

「CEV補助金」とは?

CEV補助金とは、国が定めた環境性能に優れた車を購入する際、国から給付される補助金のことです。

741万円のミライの新車を購入する際には、令和元年度は202万円のCEV補助金が給付されています。(令和2年度は+2万円の204万円になりました)

しかしこの対象は、新車購入時に限定されています。
ミライのように環境性能に優れている車種であっても、中古車は支給の対象外となってしまうのです。

燃料電池自動車に対し補助金を給付する地方自治体も多くありますが、条件はどこも「新車登録時」もしくは「国のCEV補助金を受けること」とされており、中古車に対して補助金を給付している自治体はありません

自動車税環境性能割は中古のMIRAI(ミライ)も免税対象

自動車税環境性能割画像引用:総務省

2019年9月30日に自動車取得税が廃止となり、10月1日より「自動車税環境性能割」が導入されています。

これは自動車を取得した際に、環境性能に応じて取得価格の数%分を課税する制度です。

燃料電池自動車であるミライは環境性能評価が最も高い「電気自動車等」の区分に含まれ、環境性能割は非課税とされています。

環境性能割は新車・中古車問わず対象とされるため、中古でミライを購入した場合でも免税され、環境性能割を納税する必要はありません

東京都は次世代自動車導入促進税制により自動車税免除

自動車税画像引用:東京都主税局

東京都は東京オリンピックに向け水素エネルギーの導入・クリーンな環境整備に力を入れており、燃料電池自動車に対する自動車税への優遇措置を行っています。

東京都では燃料電池自動車の初回登録年の月割り分、翌年度から5年度分の自動車税を免除しています。

これは車の初回登録年度から計算されるため、もし購入した中古車のミライが初回登録から5年経過していない場合、翌年度以降の自動車税が免除される可能性があります。

なお、これはあくまで東京都による免税制度であるため、その他の地域では国が定めた「新規登録の翌年度のみ75%免除」が適用されます。

新型MIRAI(ミライ)はいつ発売される?価格はいくら?

2014年に発売され、2018年に改良されたミライですが、いよいよフルモデルチェンジされた新型ミライの発売が近づいています。

新型MIRAI(ミライ)は2020年末発売予定!

トヨタ ミライ mirai画像引用:トヨタ企業サイト

2019年10月に行われた第46回東京モーターショーにおいて、フルモデルチェンジされた新型ミライが発表、2020年末の発売予定が公開されました。

東京モーターショーで発表された「新型ミライ」の紹介動画↓

新型ミライは現行モデルよりもスポーティさが重視されており、外観や駆動方式といった車の根幹をなす要素の大幅な変更が行われています。

新車価格500万円台か

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)
画像引用:トヨタ公式サイト

新型ミライは、トヨタが生産する他の車種とプラットフォームを共用化し、生産力・経済効率を改善するTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用しています。

「TNGA」とは?

トヨタでは、「もっといいクルマづくり」を実現するため、全社を挙げたグローバルなクルマづくりの構造改革に取り組んでいます。これがクルマを骨格から変えて、基本性能と商品力を大幅に向上させる「Toyota New Global Architecture(TNGA)」です。

引用:トヨタ公式サイト

TNGAコンセプトムービー↓

TNGAの採用によって、従来から生産されている他車種とプラットフォームを共有できるようになり、生産コストを大幅な削減につながります。

その削減により車両価格が下がることが予想されており、現行ミライの741万円から大きく下がった500万円台での販売になると予想されているのです。

国や地方自治体からの補助金の額によっては、ユーザー負担は100~200万円台という、一般的なガソリン車と変わらない価格で購入できるようになるかもしれません。

航続距離の延長にも期待

トヨタ ミライ mirai画像引用:トヨタ企業サイト

新型ミライは現行モデルの課題の一つとされていた航続距離の改善にも着手しています。

現行のミライはトヨタ公式の発表では、水素を満タンに補充した状態で650kmの走行が可能とされています。

しかし水素を補給する水素ステーションが全国に112か所しかないことから、オーナーからは「水素が少なくなってくると不安になる」という声も上がっており、水素ステーション増加と並行して航続距離の延長にも取り組む必要がありました。

新型ミライでは、約5kgの水素を溜めておけた現行モデルの水素タンク容量を、さらに1kg分拡大しています。

それにより航続距離は30%延長され800km程度となり、一度の給水素でより長い時間の走行が可能となります。

新型MIRAI(ミライ)に対するネット上の評判は?

新型MIRAI(ミライ)に対してのネット上の評判を集めてみました!

ネット上では、新型ミライに対する期待は大きいものの、水素ステーションの設置数が増えなければ購入には踏み切れないという声が多いようです。